経歴

GIS(地理情報システム)、情報技術、水および衛生分野を専門とするシニアソフトウェアエンジニアであり、日本および東アフリカで13年以上の実務経験を持つ。イギリスのリーズ大学にて、水・衛生・健康工学の理学修士号(MSc(Eng))を優秀な成績で取得。

修士課程の論文では、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の資金提供を受けたCACTUS(都市衛生における気候とコスト)プロジェクトの一環として、都市衛生システムのライフサイクルコストに関する研究を行った。ケニアのナロック市を事例として、衛生バリューチェーン全体における都市衛生システムのコストを推定する研究を実施。また、2024年1月から2026年8月までヨーク大学にてコンピュータサイエンス(人工知能)の修士課程をオンラインのパートタイム学生として履修し修了した。

キャリアのスタートは、日本の富士通にてGISアプリケーションの開発に携わる。その後、JICA(国際協力機構)のプロジェクトのGIS専門家として東アフリカ(ケニアおよびルワンダ)で水資産管理および無収水(NRW)管理に従事。この期間中、GitHub上でオープンソースソフトウェアを開発し、水資産管理のための地理空間アプリケーションを持続的に運用できるアプローチを確立。また、ケニアおよびルワンダの水道事業体と個人的なパートナーシップを維持し、ボランティアとしてWASH(Water, Sanitation and Hygiene:水・衛生・衛生管理)分野の支援を継続している。

JICAプロジェクト終了後、ソフトウェアエンジニアリング業界に戻り、日本のさまざまな企業で地理空間ソフトウェアの開発に従事。その後、2021年にリーズ大学の修士課程に入学。2021年12月から2025年8月までUNDP(国連開発計画)にて、新しいWebベースのオープンソース地理空間アプリケーションの開発を開始。GISの専門知識を持たないUNDP職員や政策立案者が、空間データセットを容易に可視化・分析できるツールの開発に取り組んでいました。2025年9月からFracta社にてソフトウェアエンジニアとして主に日本やアメリカの水道事業体向けのソフトウェアの開発・メンテナンスを行っています。

オープンソースの地理空間コミュニティでも積極的に活動しており、2019年から毎年FOSS4Gで登壇している。FOSS4G 2023 Prizren、FOSS4G Europe 2024・2025、FOSS4G 2025 Auckland、FOSS4G 2026 広島では、UNDP GeoHub、Terra Draw、maplibre-gl-terradrawに関する発表やハンズオンワークショップを行った。

情報技術とWASH分野での経験を活かし、WASH分野におけるイノベーションを推進することに情熱を注いでいる。

興味・関心
  • 地理情報システム (GIS)
  • 水衛生、衛生啓発 (WaSH)
  • 無収水管理(NRW)
  • マイナーな外国語(マサイ語、スワヒリ語など)
学歴
  • MSc Computer Science with Artificial Intelligence, 2024年1月から2026年8月

    英国ヨーク大学

  • MSc Water, Sanitation and Health Engineering (水衛生工学修士), 2022

    英国リーズ大学

  • 文学部歴史学科東洋史専攻, 2009

    東海大学

  • 対外漢語教育学院普通進修生, 2007

    北京大学(中国)

スキル

WATER

Water, Sanitation and Hygiene promotion (WaSH)

Non-Revenue Water Management

Hydraulic modeling - EPANET

Asset Management

GIS

QGIS

QField

Mergin Maps

ArcGIS

GISサーバー

QGIS Server/Lizmap

MapServer

GeoServer

Mapbox/Maplibre Vector Tile

Tiling server (titiler / pg_tileserv)

国連ベクトルタイルツールキット

ArcGIS Server

プログラミング言語

Python

JavaScript / TypeScript

Svelte/Sveltekit

Java

クラウド (Azure, AWS)

データベース

PostgreSQL/PostGIS

SQL Server

Oracle

MS Access

言語

日本語

英語

中国語

スワヒリ語

マサイ語

韓国語

職歴

 
 
 
 
 
Fracta
ソフトウェアエンジニア
2025年9月 – Present リモート(日本から勤務)

Fractaは、人工知能(AI)を活用して上下水道管路の劣化リスクを評価し、管路の維持管理を支援するサービスを、主にアメリカと日本の水道事業体向けに提供しているソフトウェア企業です。

  • エンジニアチームに所属し、フルスタックのソフトウェアエンジニアとして勤務
  • フロントエンドからバックエンド、データベースまで、新機能の開発、バグ修正、システムの保守を担当
  • 上下水道事業体向けの地図を中心としたユーザーインターフェースの開発

スキル: Mapbox, Node.js (JavaScript), Python, Vue.js, Django, PostgreSQL/PostGIS, AWS

 
 
 
 
 
国連開発計画(UNDP)
フルスタックGISデベロッパー
2021年12月 – 2025年8月 ニューヨーク(イギリス/日本からリモート勤務)

UNDP政策・プログラム支援局(Bureau for Policy and Programme Support)のSDG Integration Teamにて、Data Futures Exchange(DFx)の一部であるUNDP GeoHubの開発を担当しました。2024年10月まではイギリスから、2024年11月からは日本からリモートで勤務しました。

  • GISの専門知識を持たないUNDP職員や政策立案者向けに、高度なデータ可視化・分析・共有ツールを提供するオープンソースソフトウェア「GeoHub」を開発
  • SvelteKitとMapLibreによるフロントエンド、およびAzure Kubernetes Service上で稼働するFOSS4Gのバックエンド(PostgreSQL/PostGIS, titiler, pg_tileserv)を構築
  • データアップロードパイプライン、データセット・地図の権限管理、ソーシャルログイン、ラスタ解析機能(titilerアルゴリズム)、STAC連携、静的地図画像APIなどを実装
  • 災害・危機への迅速な対応のための半自動地理空間評価ツールRAPIDAを開発(2024年11月〜2025年8月)
  • ソースコードはすべてオープンソースライセンスでGitHubに公開し、FOSS4G 2023およびFOSS4G Europe 2024で発表

契約の履歴:

  • 個人コンサルタント – GISコンサルタント(パートタイム)2021年12月〜2022年9月
  • IPSA-9短期 – GIS Developer(フルタイム)2022年9月〜2023年7月
  • IPSA-9 – フルスタックGIS Developer(フルタイム)2023年8月〜2025年8月

スキル: MapLibre, Mapbox, Node.js (JavaScript), Python, Svelte/SvelteKit, PostgreSQL/PostGIS, titiler, pg_tileserv, STAC, Azure (App Service, Blob Storage, PubSub, Kubernetes など)

 
 
 
 
 
株式会社Geolonia
ソフトウェアエンジニア
2021年8月 – 2022年3月 日本(リモート)

非常勤・リモートでオープンソースのGISアプリケーション開発に従事しました。

  • オープンな逆ジオコーディングのオープンソースソフトウェアの開発
  • MapLibreの地図スタイルを作成・管理するCLIツールunit/charitesの開発

スキル: MapLibre, ジオコーディング, 逆ジオコーディング, 地図スタイリング

 
 
 
 
 
ソフトウェアエンジニア
2021年6月 – 2021年11月 日本(リモート)

フリーランスとして、既存のWebGISシステムの改善と新機能の開発を行いました。

  • Vue.js上の地図をLeafletからMapbox GL JSへ移行
  • Webサイトの様々な新機能を開発
  • ソースコードを容易かつ持続的に管理するためのCI/CDを構築

スキル: Node.js (JavaScript), Mapbox, Leaflet, Vue.js

 
 
 
 
 
株式会社MIERUNE
ソフトウェアエンジニア
2020年10月 – 2021年8月 北海道, 日本

GISスペシャリストとして、FOSS4G(Free & Open Source Software for Geospatial)を活用したWebGISシステムの開発を行いました。

  • オープンソースの地理空間ソフトウェアを用いた受託WebGISアプリケーションの開発
  • Photon(オープンソースのジオコーダー)とElasticsearchを用いたジオコーディングサービスの構築
  • Djangoによるバックエンド開発とクラウドへのデプロイ
  • オープンソースGISのコミュニティ活動への参加

スキル: AWS, Google Cloud, Kubernetes, ジオコーディング, Elasticsearch, Django, Python

 
 
 
 
 
ソフトウェアエンジニア
2020年1月 – 2020年9月 東京, 日本

日本で最も利用されているWeb地図サービスの一つである「マピオン」の開発・運用を担当しました。

  • Amazon Web Services(AWS)上でMapbox Vector TilesとMapServerを用いた地図配信システムの開発と運用改善
  • PostgreSQL/PostGISによる地図データの管理

スキル: AWS, Mapbox, MapServer, PostgreSQL/PostGIS

 
 
 
 
 
国際航業株式会社
開発コンサルタント
2017年4月 – 2019年12月 東京, 日本

国際協力機構(JICA)の以下のODA案件に従事しました。

RWASOMプロジェクトでは、FOSS4Gアプリケーションを用いたデータ収集・データ共有の研修を実施し、地方給水管理のためのGISデータベースとデータ共有プラットフォームを設計・構築しました。ルワンダ人の同僚と協力し、全国すべての給水システムのマッピングを完了させました。システムにはPostGIS, Lizmap/QGIS Server, QGIS Desktop, QField, Garmin GPSを使用しています。

スキル: 地理空間データ収集, EPANET, 給水, 水インフラの設計・計画, QGIS, PostGIS

 
 
 
 
 
NAROK WATER AND SEWERAGE SERVICES CO., LTD.
GISスペシャリスト(青年海外協力隊)
2014年4月 – 2016年9月 ケニア共和国ナロック

JICA青年海外協力隊のGISスペシャリストとして派遣され、以下の活動を行いました。

  • ナロックとオロルルンガの配水管網全体(総延長約300km)をマッピング(Trimble GPS, ArcPad, QGIS)
  • GISデータベースとWebGISを設計・開発(PostGIS, MapServer, Leaflet)。料金システムと連携し、料金徴収の改善に貢献
  • 無収水(NRW)の分析・削減のためのDMA(District Metered Area:配水ブロック)を作成
  • ケニア人の同僚への技術移転のための研修を実施。構築したGISは現在も継続して活用されている
  • ケニア国内の7つの水道事業体(Nyeri Water, Kabarnet Water, Kapsabet Water, Nakuru Water, Nakuru Rural Water, Naivasha Water, Mavoko Water)に対しGIS業務のコンサルティングを実施

スキル: 水インフラのデータ収集, WebGIS, PostgreSQL/PostGIS, EPANET

 
 
 
 
 
株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ
ソフトウェアエンジニア
2009年4月 – 2017年3月 川崎, 日本

GISを中心とした以下のシステムの設計・開発を行いました。2014年4月から2016年9月まではケニアでの活動のため休職し、その後復職しました。

  • 自動運転車向け高精度(HD)地図の開発(ArcGIS Server, Python, Django REST framework)
  • シンガポールにおける船舶の動きをマッピング・シミュレーションするシステム(Leaflet)
  • 法務省の不動産登記システム向けWebGISシステム(MapServer, OpenLayers, Oracle)
  • ヘルスケア管理のためのAndroidアプリケーション(Java)
  • MapInfoを用いたエリアマーケティングシステム
  • ダイクストラ法による経路探索を用いた物流・配送管理システム(VB.NET, SQL Server, MS Access)

スキル: VB.NET, Java, OpenLayers, Leaflet, MapServer, ArcGIS Server, SQL Server, MS Access, Oracle

投稿

ポートフォリオ

これまでに開発した Web アプリケーション・オープンソースソフトウェア

*
Narok Water WebGIS

Narok Water WebGIS

ケニア・ナロク上下水道公社(NARWASSCO)の給水ネットワーク WebGIS。

Nanyuki Water WebGIS

Nanyuki Water WebGIS

ケニア・ナニュキ上下水道公社(NAWASCO)の給水ネットワーク WebGIS。

WASAC Rural Water WebGIS

WASAC Rural Water WebGIS

ルワンダ水衛生公社(WASAC)向け、全国の地方給水施設を可視化する WebGIS。

UNDP GeoHub

UNDP GeoHub

UNDP のオープンソース地理空間データ可視化・分析・共有プラットフォーム。

UNDP RAPIDA

UNDP RAPIDA

危機対応のための半自動地理空間分析ツール(Python ライブラリ・CLI)。

postgis2epanet

postgis2epanet

PostGIS データベースからルワンダ全国の地方給水システムの EPANET INP ファイルを生成するツール。

geojson2inp

geojson2inp

GIS データ(GeoJSON)を EPANET INP ファイルに変換する Node.js モジュール。

Terra Draw

Terra Draw

Web 地図のためのクロスプラットフォーム作図ライブラリ。開発への貢献に加え、プラグインやワークショップを通じて普及に取り組んでいます。

maplibre-gl-terradraw

maplibre-gl-terradraw

Terra Draw を利用した MapLibre GL JS 用の作図・計測プラグイン。

maplibre-gl-export

maplibre-gl-export

MapLibre GL JS の地図を PDF や画像として出力するプラグイン。

maplibre-gl-legend

maplibre-gl-legend

地図スタイルから凡例パネルを自動生成する MapLibre GL JS プラグイン。

プロジェクト

プレゼン発表

執筆活動

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